ケチャップとケチャップマニス
インドネシアの代表的な調味料に、ケチャップマニスという
ものがあります。
ケチャップマニスは、しょうがやコリアンダーの香りがする、
甘く、とろっとした醤油のような調味料です。
インドネシア風チャーハンのナシゴレンや、サテ(焼き鳥)
にも使われます。
ケチャップマニスは、海を隔ててマレーシアでも使われて
いるのですが、マレー語でケチャップマニスは「醤油」を
意味するそうです。
アジア各地で醤油と言えば、魚醤(フィッシュソース)を
指すことも多いのですが、中国では昔、鮭汁(コェチャップ)
と呼んでいたとか。
コェチャップはマレー半島に伝わり、ヨーロッパとの貿易が
盛んだった同地から1600年代にイギリスに伝わりました。
その風味豊かな味わいを、キノコやクルミで再現したソース
は「キャツァップ」として市販されそして、植民地時代の
アメリカ人にイギリスのキャツァップが伝わり、キノコと
クルミを原料にした酸っぱいソースを、いろんな野菜を
材料にして改良が重ねられ、19世紀半にトマトを使った
甘酸っぱいソース「ケチャップ」が、発売されました。
巡り巡って、ケチャップは中国にも進出し、茄汁蝦仁
(ケチャップ海老)、海老のチリソース煮が生まれたという
わけです。
魚醤が世界を駆け巡るうちに、トマトの調味料になるなんて、
面白いね。